国内用Wi-Fiレンタルとは?料金・容量・受取方法の基礎知識

国内用Wi-Fiレンタルとは?料金・容量・受取方法の基礎知識

引っ越し後の回線工事を待っている間、入院中の暇つぶし、帰省や出張、自宅のテレワーク環境の補強など、日本国内で「一時的にインターネットがほしい」という場面は意外と多いのではないでしょうか。そんなときに候補にあがるのが国内用Wi-Fiレンタルです。

ただ、いざ調べはじめると「料金の書き方がサービスごとにバラバラ」「容量は何GBを選べばいいのか分からない」「受け取りは家じゃなくてもいいのか」といった疑問が次々と出てきます。海外旅行用のWi-Fiレンタルと混同してしまい、話がかみ合わなくなるケースも少なくありません。

この記事では、国内用Wi-Fiレンタルを検討するときに押さえておきたい料金・容量・受取方法という3つの判断軸を、海外用との違いも交えながら整理します。料金表の見方と、自分に必要な容量の考え方が分かるようにまとめましたので、比較をはじめる前にお読みいただければと思います。

目次

国内用Wi-Fiレンタルとは?海外用との違い

国内用Wi-Fiレンタルとは?海外用との違い

国内用Wi-Fiレンタルとは、日本国内での利用を前提に、モバイルルーター(ポケット型Wi-Fi)を必要な期間だけ借りられるサービスです。名前だけ見ると海外旅行用のWi-Fiレンタルと同じもののように思えますが、実際には回線の仕組み・料金の数え方・受け取り方・必要な手続きのいずれもが異なっています。ここを最初に整理しておくと、比較サイトを見たときの混乱がぐっと減るはずです。

使っている回線の仕組みが違う

国内用は、日本の通信キャリアが敷いたネットワークにそのまま接続します。国内向けのレンタルでは、端末ごとに利用する回線が決まっているものが一般的です。中には複数の回線へ自動で接続するタイプの端末もあるため、回線を指定したい場合は申し込み前に確認しておくとよいでしょう。いずれにしても、日本国内であれば追加の設定なしにそのまま使えます。

一方、海外用は渡航先の現地通信会社のネットワークを借りる形になります。国ごとに使える周波数帯も事業者も違うため、渡航先に応じたプラン選択が前提になり、現地に到着してから接続先を切り替える操作が必要なこともあります。「行き先によって中身が変わるのが海外用、日本国内なら中身が変わらないのが国内用」と考えると分かりやすいのではないでしょうか。

料金の数え方と、追加費用の考え方が違う

海外用は「1日あたりいくら×渡航日数」という日額制が主流で、渡航先のエリア区分によって単価が変わるのが通例です。これに対して国内用は、1日単位から1ヶ月程度まで日数を選べるサービスが多く、借りる日数によって1日あたりの負担が変わります。この点は次の章でくわしく取り上げます。

また、海外用では現地での通信量超過や渡航先追加のオプションが費用に効いてきますが、国内用でそれに相当するのは容量プランの選択や補償オプションです。何にお金がかかるポイントがあるのかが、そもそも違っているわけです。

受け取り方法と手続きの重さが違う

海外用は「空港カウンターで受け取り、帰国時に空港で返却」という流れが主流です。出国・帰国のタイミングが決まっているため、受け取り場所も自然と空港に集約されます。国内用にはそうした固定の起点がないため、利用者の予定に合わせて届け先を指定できる宅配型が中心になります。

手続き面でも違いがあります。国内用は渡航スケジュールの申告や現地での接続設定といった工程がない分、申し込みから利用開始までの流れがシンプルになりやすいといえます。

料金の見方|借りる日数で1日あたりの負担が変わる

料金の見方|1日単位と月単位で何が変わるか

国内用Wi-Fiレンタルの料金でつまずきやすいのが、同じ端末でも借りる日数によって1日あたりの単価が変わる点です。表示されている金額が何日分なのかを取り違えると、総額の見積もりがずれてしまいます。まずは日数と料金の関係を押さえておきましょう。

比較する項目 数日だけ 1週間〜1ヶ月
料金の決まり方 1日あたりの単価×利用日数 まとまった日数分の料金
1日あたりの負担 単価がそのまま反映される 日数が延びるほど下がる
向いている場面 出張や旅行など短い日程 引っ越しのつなぎや入院など
確認しておきたい点 延長するときの単価と手続き 日数の区切り方と、またぐ場合の扱い

※一般的な傾向です。条件はサービスごとに異なるため、契約前に公式情報をご確認ください。

短期は「単価×日数」で積み上がる

数日だけ借りる場合は、1日あたりの単価に利用日数を掛けて総額が決まるのが基本です。利用日数がそのまま金額に反映されるため、1日延びれば1日分だけ増えるという素直な計算になります。予定が短くなれば費用も下がりますし、逆に延びれば延びた分だけ加算されます。

日数が読みにくい場合は、途中で延長できるかどうかもあわせて確認しておくと安心でしょう。

長く借りるほど1日あたりは下がる

一方で、7日間や30日間といったまとまった日数で申し込むと、1日あたりの単価が下がる設定になっていることが多くなります。同じ端末でも、数日だけ借りるときと1ヶ月借りるときとでは、1日あたりの負担がかなり変わってくるということです。

利用予定が長めになりそうなら、短期の単価で計算した金額と、まとまった日数の料金を見比べてみる価値があります。日数の区切り方はサービスによって異なるため、申し込み画面で確認しておきましょう。

本体料金以外に発生しうる項目を洗い出す

どちらの体系を選ぶにせよ、表示されている料金がどこまでを含んでいるのかを確認しておくことが大切です。国内用Wi-Fiレンタルで費用の内訳としてよく登場するのは、次のような項目です。

  • 契約事務手数料
    初回のみ発生するタイプがあります
  • 往復の送料
    発送と返却にかかる配送料です
  • 補償オプション
    破損や紛失に備える場合の追加料金です
  • 延滞料
    返却が期日より遅れた場合に発生します
  • 解約に伴う費用
    契約期間の縛りがある場合に生じます

Wi-Fiレンタルでは固定回線のような開通工事や端末の購入が不要なうえ、事務手数料や解約時の費用まで無料としているサービスも見られます。表示された金額だけで判断せず、総額でいくらになるのかを計算してから比較したいところです。

容量の決め方|使い方から逆算する

容量の決め方|使い方から逆算する

料金と並んで迷いやすいのがデータ容量です。国内用Wi-Fiレンタルでは100GBや300GBといった大容量から、無制限をうたうプランまで幅がありますが、多ければ多いほど良いというものでもありません。自分の使い方から必要量を逆算するのが、無駄のない選び方につながります。

まずは今の通信量を実測値で把握する

いちばん確実なのは、普段使っているスマートフォンのデータ使用量を確認することです。Androidは設定画面から月ごとの通信量を確認できます。iPhoneは自動で月ごとにリセットされないため、契約中のキャリアの会員サイトや公式アプリで直近数ヶ月の使用量を見るのが確実です。

ただし、レンタルするWi-Fiはパソコンやタブレットもつないだり、家族と共有したりすることが多いため、スマホ1台分の実測値より多めに見積もるのが基本になります。

用途ごとの消費イメージをざっくりつかむ

用途によってデータの減り方は大きく変わります。1時間あたりの目安を知っておくと、必要な容量を計算しやすくなります。

主な用途 1時間あたりの通信量の目安
メール・Web閲覧・SNS 数MB〜数十MB程度
音楽ストリーミング 50MB〜100MB程度
標準画質の動画視聴 300MB〜700MB程度
高画質の動画視聴・ビデオ会議 1GB〜2GB程度

※画質設定や通信環境によって変動します。あくまで目安としてご覧ください。

とくに動画は、標準画質と高画質で消費量がまったく違います。長時間の動画視聴が続きそうな場合は、容量に余裕を持たせておくほうが結果的にストレスが少なくなるといえます。ゲームのダウンロードやOSの更新のように、一度に大きく消費する作業がある点も頭に入れておきたいところです。

接続する台数と人数を掛け算する

同じ「1ヶ月レンタル」でも、1人でパソコン作業に使う場合と、家族4人がそれぞれスマホとタブレットをつなぐ場合とでは、必要量に数倍の開きが出ることもあります。

同時に接続できる台数は、機種によりますが10〜16台程度に対応しているものが一般的です。台数そのものに余裕があっても、実際につなぐ機器が増えれば消費するデータ量は積み上がっていきます。迷ったときは、想定より一段上の容量を選んでおくほうが後悔しにくい傾向があります。

容量別のプランと機種ごとの料金は、国内Wi-Fiルーターのレンタル端末一覧で確認できます。

受け取りと返却の方法

受け取りと返却の方法

国内用Wi-Fiレンタルは、届け先を自分の予定に合わせて指定できるのが特徴です。どこで受け取り、どう返すかは使い勝手に直結する部分なので、申し込み前に自分の予定と照らし合わせておきたいポイントといえます。

受け取り場所は自宅以外も指定できる

国内用の受け取りは宅配が中心で、自宅のほか、旅行や出張で滞在する宿泊先など、希望の場所を届け先に指定できるサービスが一般的です。それぞれの注意点は次のとおりです。

  1. 自宅で受け取る
    もっとも一般的な方法です。原則は在宅での受け取りになりますが、宅配ボックスや再配達、時間指定に対応していれば日中不在でも受け取りやすくなります
  2. 宿泊先で受け取る
    滞在するホテルや旅館宛てに送ってもらう方法です。施設によっては宿泊者宛ての荷物を預かっていない場合があるため、事前に受け取りの可否を確認しておくと安心です

あわせて確認しておきたいのが、配達日時の指定ができるかどうかです。到着日と時間帯を指定できれば、受け取りのために一日中待つ必要がなくなり、引っ越しや移動の予定とも合わせやすくなります。なお、サービスによっては空港カウンターやコンビニでの受け取りに対応している場合もあります。

発送のタイミングと到着日の見方

「即日発送」と書かれていても、それは申し込みの締切時刻に間に合った場合の話です。平日の午後に締切を設けているサービスが多く、締切を過ぎた注文や土日祝日の注文は翌営業日以降の発送になるのが一般的です。

また、発送されてから手元に届くまでの日数は配送先の地域によって変わり、離島などでは通常より日数がかかることもあります。使いはじめたい日が決まっているなら、数日の余裕をみて申し込むのが安全です。

返却はポスト投函で完結するものが多い

返却方法として広がっているのが、返却用の封筒や箱に端末一式を入れて、そのままポストに投函する方式です。レターパックなどでポスト投函するだけで完了するサービスもあり、営業時間を気にせず24時間いつでも返却できるのが利点といえます。

返却時に気をつけたいのは、付属品をすべて揃えて返すことです。ACアダプターやUSBケーブルなどが不足していると、追加で費用が請求されることがあります。返却が遅れると延滞料の対象にもなるため、返却日はカレンダーに入れておくと安心ではないでしょうか。

国内用Wi-Fiレンタルは、工事も長期契約も必要とせず、必要な期間だけインターネット環境を用意できる手段です。本記事で取り上げた海外用との違い・料金体系・容量の見積もり・受け取りと返却という順に検討していけば、候補はおのずと絞り込めていくはずです。このほか、対応エリアや同時に接続できる台数、破損時の補償といった確認事項もあります

こうしたサービス全般の選び方については、【保存版】WiFiレンタルの選び方|7つのポイントとおすすめ5選で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

国内で借りる前に確かめておきたいこと

国内で借りる前に確かめておきたいこと

国内用のWi-Fiレンタルを海外に持っていくことはできますか?

国内用として提供されているサービスは、原則として日本国内での利用を前提としています。海外で使おうとしても接続できないか、できたとしても高額な料金が発生する可能性があります。海外での通信が必要な場合は、はじめから海外向けのサービスを選ぶほうが確実です。

申し込みに必要なものは何ですか?

一般的には、本人確認書類と支払い方法の登録が必要です。本人確認書類は運転免許証やマイナンバーカードなどが使われることが多く、支払いはクレジットカード決済が主流ですが、サービスによっては他の方法に対応している場合もあります。対応状況は申し込み前に確認しておきましょう。

工事や立ち会いは必要ですか?

モバイルルーターを使うレンタルサービスでは、回線の敷設工事は必要ありません。端末が届いたら電源を入れ、スマートフォンやパソコン側でSSIDとパスワードを設定するだけで使いはじめられます。立ち会いが必要なのは、あくまで固定回線を新規に引く場合です。

途中で利用期間を延ばすことはできますか?

多くのサービスで延長に対応していますが、申請の期限や手続き方法はサービスごとに異なります。返却予定日を過ぎてからの連絡だと延滞扱いになることもあるため、延ばす可能性が出てきた時点で早めに問い合わせておくのが安全です。

レンタルした端末は自宅の固定回線の代わりになりますか?

用途によります。Web閲覧や動画視聴、オンライン会議といった日常的な使い方であれば十分に実用的ですが、大人数で常時大容量の通信を行う場合や、遅延に厳しいオンラインゲームなどでは、固定回線のほうが安定しやすい傾向があります。

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