7月〜8月の夏休みは、国内旅行や帰省、夏祭り・フェスなど、人の移動が一年で最も活発になる季節です。スマートフォンで地図を調べ、写真を送り、決済まで行うのが当たり前となった今、外出先での「繋がりやすさ」は旅の快適さを大きく左右します。
そこで今回、プラスト株式会社との共同調査として、全国の20歳〜59歳の男女500名を対象に「国内旅行・帰省時の通信トラブルに関する調査」を実施しました。
本調査では、今夏の予定や過去の通信トラブル経験、困った場面とその対処法、そして事前の通信対策の有無まで、夏のお出かけと通信環境の実態を明らかにしています。
調査概要
- 調査名:国内旅行・帰省時の通信トラブルに関する調査
- 調査手法:インターネットアンケート
- 調査期間:2026年6月4日~6月11日
- 調査対象:全国の20歳~59歳の男女
- 有効回答数:500件
質問内容
- 質問1:今夏(2026年7月〜8月)どこかに出かける予定はありますか?
- 質問2:過去の夏休み(旅行・帰省・お出かけ)で、通信に困った経験はありますか?
- 質問3:具体的に通信に困ったのはどんな時ですか?
- 質問4:通信に困った時、どのように対処しましたか?
- 質問5:今夏のお出かけ・帰省に向けて、通信対策(事前準備)をする予定ですか?
- 質問6:夏休みの通信トラブルや、通信対策について、思うことや経験談があれば教えてください。
※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数回答を含む設問では合計が100%を超える場合があります。
今夏の予定は「国内旅行」36.6%が最多、「帰省」28.6%が続く

今夏(7〜8月)の予定を尋ねたところ、「国内旅行に行く」が36.6%で最多となり、「実家・親戚宅に帰省する」28.6%が続きました。
今夏(7〜8月)の予定
- 国内旅行に行く:36.6%
- 実家・親戚宅に帰省する:28.6%
- 国内のイベント・フェスに行く:15.0%
- 海外旅行に行く:6.4%
- その他:27.8%
一方で、自由記述の「その他」では「予定なし」「出かけない」といった回答も多く見られ、特に遠出の予定がない層が一定数いることも分かりました。
とはいえ、国内旅行と帰省を合わせると多くの人が“いつもと違う場所”で夏を過ごす見込みで、移動先での通信環境が関心事となりそうです。
過去の夏休み、約4人に1人が通信トラブルを経験

過去の夏休み(旅行・帰省・お出かけ)で通信に困った経験があるかを尋ねたところ、「頻繁にある」5.8%、「数回ある」21.0%を合わせて26.8%、約4人に1人が通信トラブルを経験していることが分かりました。
過去の夏休みで通信に困った経験
- 頻繁にある:5.8%
- 数回ある:21.0%
- ない:73.2%
「ない」が73.2%と多数派ですが、裏を返せば、夏のお出かけのたびに一定数の人が“繋がらない”場面に直面しているといえます。普段の生活圏では困らなくても、旅先や帰省先など環境が変わると通信の弱さが表面化しやすいことがうかがえます。
困った場面の最多は「宿のWi-Fi」44.0%、移動中・山間部も上位

前問で通信に困った経験が「頻繁にある」または「数回ある」と回答した134人に具体的な場面を尋ねたところ、「旅行先の宿で電波が弱い、届かない」が44.0%で最多となりました。次いで「移動中(新幹線・高速道路など)で途切れる」31.3%、「帰省先(山間部・地方)で繋がりにくい」30.6%が上位に並びました。
さらに「イベント・お祭り会場が混雑で繋がらない」29.1%、「観光地で圏外になった」28.4%と続き、宿・移動・観光・イベントといった夏の行動シーンの幅広い場面で通信トラブルが起きていることが分かります。
通信に困った具体的な場面
- 旅行先の宿で電波が弱い、届かない:44.0%
- 帰省先(山間部・地方)で繋がりにくい:30.6%
- 観光地で圏外になった:28.4%
- イベント・お祭り会場が混雑で繋がらない:29.1%
- 移動中(新幹線・高速道路など)で途切れる:31.3%
- 自宅Wi-Fiが家族同時利用で重くなる:11.2%
- その他:1.5%
特に宿泊先のWi-Fiは「あると思っていたら無かった」「フリーWi-Fiの表示はあるのに繋がらない」といった声も見られ、旅先の通信環境は事前に当てにしづらい実態がうかがえます。
困った時は「諦めて使わなかった」43.3%が最多、レンタル活用はまだ約1割

前問と同じく、通信に困った経験が「頻繁にある」または「数回ある」と回答した134人に通信に困った時の対処法を尋ねたところ、最も多かったのは「諦めて使わなかった」で43.3%でした。次いで「場所を移動した」31.3%、「モバイル回線に切り替えた」25.4%と続きます。
通信に困った時の対処法
- 諦めて使わなかった:43.3%
- 場所を移動した:31.3%
- モバイル回線に切り替えた:25.4%
- 公共Wi-Fiを利用した:11.9%
- ポケットWi-Fi等のレンタルを利用した:11.2%
- その他:0.8%
一方、「ポケットWi-Fi等のレンタルを利用した」は11.2%にとどまりました。困った時に有効な手段でありながら、まだ広くは知られていない様子がうかがえます。最多が「諦めて使わなかった」である点は、せっかくの旅先で“調べたいのに調べられない”“共有したいのに送れない”といった機会損失が起きていることを示しています。
通信対策は「特に何もしない」73.4%、“必要は感じるが未対策”も12.6%

今夏のお出かけ・帰省に向けて通信対策(事前準備)をする予定かを尋ねたところ、「特に何もしない」が73.4%と大多数を占めました。
今夏の通信対策(事前準備)の予定
- すでに準備済み:3.8%
- 検討している:10.2%
- 必要は感じるが何もしていない:12.6%
- 特に何もしない:73.4%
注目したいのは、「必要は感じるが何もしていない」が12.6%存在する点です。「検討している」10.2%、「すでに準備済み」3.8%と合わせると、約4人に1人は何らかの備えの必要性を意識していることになります。“必要は感じているのに動けていない”層にとっては、手軽に使える通信手段が選択肢になり得ると考えられます。
体験談から見える“夏の繋がらない”、宿・山間部・移動中・人混みに集中
最後に、夏休みの通信トラブルや通信対策について、思うことや経験談を尋ねたところ、具体的なエピソードが多く寄せられ、内容は大きくいくつかの傾向に分類できました。
以下は、実際の回答内容に基づく分析です。
最も多い「滞在先のWi-Fiが当てにできない」
宿泊先や帰省先など、滞在先の通信環境に関する声が最も多く見られました。
- 「以前泊まった旅館で、てっきりWi-Fiがあると思っていたらなくて困りました」
- 「宿泊先のWi-Fiは弱いことが多く不便」
- 「宿のWi-Fiがフリーではなくて困った」
- 「夫の実家での電波が悪くネットが使えない」
「あると思っていたら無かった」「表示はあるのに繋がらない」など、滞在先のWi-Fiを当てにできない不便さが目立ちました。
「山間部・田舎」「移動中」で途切れる
次に多かったのが、地理や移動にまつわる声です。
- 「田舎の実家では未だに電波がないから困る」
- 「山間部でほぼ圏外になってしまう」
- 「新幹線で繋がらない」
- 「トンネルを通るたびに反応が鈍くなる」
帰省先の山間部や、新幹線・トンネルなど、移動と地理にまつわる“圏外”が繰り返し挙げられました。
「人が集まる場所」で繋がりにくい
夏祭りやライブ会場、観光地など、人が集中する場面での声も多数寄せられました。
- 「花火大会で繋がらなかった」
- 「コミケ会場で繋がりが悪くなったことはある」
- 「人が多すぎて密集したところに行くとスマホが繋がらない」
- 「ライブ会場などは繋がりにくい」
混雑による一時的な速度低下は、イベントの多い夏ならではの“繋がらない”といえます。
すでに「自衛」している人も
一方で、自分なりに対策をしている人も一定数見られました。
- 「ポケットWi-Fiを持ち歩いて対策する」
- 「実家にWi-Fiがなかったのでルーターを買って設置した」
- 「実家がネット環境に適応していないので、ポケットWi-Fiをレンタルする予定」
- 「数か月だけ実家でホームWi-Fiを契約した」
対策をしている層としていない層とで、夏のお出かけ体験に差が生まれている様子がうかがえます。
【まとめ】“繋がらない夏”は事前のひと工夫で防げる
今回の調査から、夏のお出かけ・帰省で約4人に1人が通信トラブルを経験しており、その場面は宿泊先のWi-Fi、移動中、山間部、人混みなど多岐にわたることが明らかになりました。
一方で、困った時の対処法は「諦めて使わなかった」が最多で、事前に通信対策をする予定の人は少数にとどまります。「必要は感じるが何もしていない」層が一定数いることからも、“備えれば防げると分かっていても動けていない”実態が浮かび上がります。
地図やナビ、決済、家族との連絡まで、旅先でのスマートフォンの役割は年々大きくなっています。だからこそ、「繋がる安心」をどう確保しておくかが、夏のお出かけの満足度を左右します。滞在先の環境を当てにしすぎず、自分に合った通信の備えを用意しておきたいところです。
